ついに!
ようやく!!
梅雨明けの気配がしてきましたね(^◇^;)
我が家の工事は2週間くらい遅れながらも、元々の余裕を食いつぶしながらなんとか当初の工程通りのスケジュールに漕ぎ着けそうです。
今回は、工程遅れの原因となりましたコンクリート打設について書いていこうと思います。
一般の方は分からない部分が多いと思いますが、制振ブレースや集成材の柱梁等いくら上部構造を強くしても、基礎が壊れては本来の力を発揮できません。
そして、上部構造の破損に比べて基礎の破損の修復は非常に難しいです。。。
もちろん全部大事なのですが、基礎は特に念入りに確認していきましょう!!
1.コンクリート打設って何をするの?
前回の工程で、建物の基礎部分に鉄筋を組んで、基礎の形になるように型枠を起こしています。
その型枠内にコンクリートを流し込むことをコンクリート打設(通称:コン打ち)と言います!
そして、固まる前のコンクリートをレディーミクストコンクリート(通称:生コン)と言います!!
生コンはミキサー車で練り練りしながら運ばれ、固まらない内に早く現場に届ける必要があります。
そして、打設時も固まらない内に打設範囲に所定のコンクリート量を流し込まなければいけなかったり、コン打ちの日は結構忙しいのです(´ー`)
2.コンクリート打設の注意点は?
ここ重要です。
とか言いながら、私も確認しきれなかったところもあるのですが、、、
・配合計画書の確認
コンクリートは大まかにセメント、水、砂、小石を混ぜたものを指します。
ちなみにモルタルはセメント、水、砂を混ぜたもので、小石の有無がコンクリートとの大きな違いですね(*・ω・)ノ
これらがどのくらいの量(比率)で配合されるのかを示すものが配合計画書になります。
この配合計画書を事前に確認しておきたいです。
配合計画書の中身の確認方法が不明でしたら、私にお問い合わせいただいてもよいですよ(^^)
でも、住宅ってあまり配合計画書を確認しないみたいですね。。。
私も一応事前にお願いしたのですが出ないみたいで、代わりに納入時に配合が記載された紙(納入書)をいただいておきました。
(レディミクストコンクリート納入書)
打設当日に練り上がり状態を確認する受け入れ検査というのもあるのですが、こちらもやらない場合が多いようです。。。
ダメ元かもしれませんが、コン打ちを控えている方は配合計画書と受け入れ検査は必ず聞いてみましょう。
・ 天気の確認
我が家はこいつに散々振り回されました。。。
打設予定日の天気はしっかり確認しておきましょう。
晴れの場合は、コン打ちOKです。
しかし、コンクリートはドロドロのものが時間をかけて固まります。
天気が良くて夏場だと、乾くスピードが非常に早いです。
そうなると、コンクリートの表面が割れます。
割れると水が浸み込んで、中の鉄筋が錆びて、さらにコンクリートが割れて設計上の基礎の強度が出なくなります。
よって、晴れの日はスピーディな打設を行い、打設後はコンクリートの水分が逃げにくいような養生が必要になります。
曇りの場合は、基本晴れと同様ですがコンクリートの温度上昇や水分の蒸発が緩やかになるため、悪くないコンディションです。
雨の場合は、傘が必要なレベルの雨なら基本的には中止です。
パラパラとか霧状で傘無しでも外を歩けるぐらいなら、むしろ良いコンディションですね。
何が違うかと言うと、配合が変わるかどうかです(*・ω・)ノ
強い雨ではコンクリート表面の水分が多くなり、表面が脆いコンクリートになってしまいます。
弱い雨であればコンクリートの配合に影響せず、温度上昇や水分の蒸発も防げる状態ですので私の中ではベストです!!
曇りの日の夕方に打設完了して、翌日から2、3日雨っていうのが理想ですね。
(打設完了時 曇天)
・打設状況の確認
コンクリートはミキサー車から太いホースのようなもので型枠内に流し込みます。
このホースの吐き出し口が高い位置にあると、コンクリートがブツブツに途切れて出てきてしまいます。
こうなると、コンクリート内に空気の隙間(空隙=くうげき)が出来てしまい、極端に言うとスカスカのコンクリートになってしまいます。
コンクリートが途切れないように吐き出し口はなるべく低い位置であることを確認しておきましょう。
(コンクリート圧送状況)
しかし、それでも空隙は出来てしまいます。。。
次なる手は、バイブレーター、型枠トントン、棒突き突きです。
シャンプーの詰め替えで、中に空気の玉が入ったりしませんか?
容器をトントン叩くと空気が上がってきますよね?
それを型枠で行います。
型枠をハンマーでトントン叩いたり、内部の方は振動する管(みたいなやつ)を生コン内に突っ込んだり、棒でコンクリートの中を突いて空隙を無くしていきます。
(バイブレーターで振動中)
もちろん目視で中身は確認は出来ませんので、大体になりますけどね( ̄▽ ̄;)
現場ではこの辺りを注意して見ていけばよいと思います。
3.養生(ようじょう)について
コンクリートは打って終わりではありません。
上にも記載したように、温度上昇と水分の蒸発を抑えて固まるスピードを遅らせる必要があります。
そのため、コンクリートの表面が固まったら散水して表面を湿らしたり、数cm程水を張って常に潤った状態にしておきたいです。
(打設翌日の散水状況)
なので、コン打ちの翌日から雨だと楽でいいんですよね(´ω`)
(次の工程の作業がやりにくいですが、、、)
基礎の上に日除けのシートを設置して直射日光を遮ったりも出来れば尚良いです。
日曜日などは工事も休みなのですが、その日にカンカン照りだと困ります。。。
(乾くと白くなってくる)
水撒きにいきたいところですが、やり過ぎて翌日の作業に影響したり、現場内でケガをすると大変です。
その際は、前日に工務店やハウスメーカーに相談しておきましょう。
以上、これらの内容を気にしていけばよいかなと思います(^^)
住宅業界の監督さんや職人さんってまじめな人も多いんですけど、上司や棟梁から見様見真似で引き継いだ技術を元にまじめに取り組んでいるという気がします。
建築工事には、日本建築学会や国土交通省が定めた標準仕様書があります。
基本的には、これらの仕様書に準拠して工事は進められていきます。
「いつもこうやっているから」というのは正しい根拠にはなりません。
正しい工事がされていることを、厳しく確認していきましょう。
ではでは。