二世帯住宅を建てる一級建築士の奮闘

二世帯住宅を建てるため、親・嫁・姉弟の間を取り持つ一級建築士の奮闘録です。

雪で家が潰れる、、、だと!?多雪区域にはご注意を!

家 屋根 雪

 

こんにちは( ^ω^ )

 

今日で8月も終わりですね〜。

 

私は子供の頃、この日は全力で夏休みの宿題を終わらせる日でした( ̄▽ ̄;)

 

今年はコロナの影響で夏休みの期間もまちまちみたいです。

 

おかげで宿題というのは無かったり?果たして、良いのか悪いのか(・・;)

 

 

今回は、建物の設計における重要なファクターである「荷重」の中の「積雪荷重」について書いていきます(^^)

 

積雪量が多い地域や、これから土地を探す方は参考にしてみて下さい\( 'ω')/

 

 

 

 

 

1.垂直積雪量とは

 

 まず、積雪荷重とはその名の通り、「積もった雪の重さ」です。

 

それがどれくらいかと言うと、一般地域では30cmとされています。

 

そして、雪の重さは、約2kg/㎡/cmです。

 

何やらわかりにくいですねww

 

言葉にすると、「1cm積もると1平方メートルの広さで約2kg」になります。

 

よって、一般地域では30cm x 2kg/㎡/cm = 60kg/㎡になります!!

 

大人が屋根に1mずつ間隔を取って、ずら〜っと整列する状態をイメージしてみて下さい(^^)

 

 建設作業中は屋根の上で職人さんが作業しています。

 

ガタイのいい人が多いし、工具も持ち歩いていますので局所的にはこの荷重を超えています。

 

ですので、一般地域では作業荷重に耐えられればあまり不安は無いかな〜と想像出来ますね( ´∀`)

 

 

 

2.積雪量の分布

 

 さて、それでは一般地域じゃないところはどこかと言うと、

積雪量 愛知

引用:構造計算上の各基準値 | 愛知県

 

このように、都道府県や市町村で細かく分けられています。

 

温暖な地域であれば30cmを下回り、寒冷地域では愛知県でも最大65cmと一般地域の倍以上になります。 

 

ここまで来ると結構心配ですね。。。

 

一般的な住宅(所謂4号建築)は構造計算をしていないという話も、最近では割と知れ渡っているかと思います。

 

それでも壁量計算と言う、地震や風に対する大体の目安は計算しています。

 

ところが、積雪に対しては考慮されません。

 

心配な場合は、必ず設計の方に問い合わせましょう。

 

土地を選ぶ際には、積雪量が30cm以下の地域を目安にすると余計な心配が無くなります。

 

さらに、多雪区域という取り決めもあります。

 

北海道、東北、北陸と日本海側の一部区域が指定されており、こちらも都道府県や市町村のHPにて確認出来ます。

 

通常、積雪は冬の中でも限られた期間しか考慮されませんが、多雪区域に指定されると常に積雪があるものとして構造計算を行う必要があります。

 

それは直接コストに反映されますので、積雪に縁がない地域の人からすると痛い出費に感じますね。。。

 

 

 

3.緩勾配屋根(かんこうばいやね)

 

 最後に、こちらも注意していただきたいです。

 

読んで字の如くですが、勾配の緩い屋根を指します。

 

屋根勾配を緩くすると建物高さを低くすることが出来ます。

 

また、メンテナンスもしやすいため、コストメリットがあります。

 

しかしながら、雪に対するデメリットとして、当然ながら雪が溜まりやすいことが挙げられます。

 

近年、積雪後に雨が降った際に、雪が雨を吸収する等で設計時の想定を超える積雪荷重となり、屋根が崩落する事故が発生しました。

 

そのような場合に備えて、平成31年1月15日以降は積雪荷重の算定方法が改正されています。

 

基本的には、長さ10m以上の屋根を有する大規模な建物が対象(その場合は特定緩勾配屋根と言います)ですが、平屋建てで片流れ屋根等の大きな住宅であれば対象となる可能性があります。

 

なお、この緩勾配屋根については一般地域でも多雪区域でも関係無く危険性があります。

 

こちらについても、不安に感じる場合は設計者に問い合わせましょう!

 

当然ながら、施主さんは建築業界以外の人の方が多いです!

 

自分が設計者であれば、

 

「積雪荷重を考慮して設計しているので大丈夫です。」とか、

 

「勾配は緩いですが、過去に想定を超える大雪は無く、地域的に気候が安定しているので大丈夫です。」とか、

 

「心配であれば積雪荷重を割り増して、その場合の差額が〇〇円程になります。」とか、

 

計算書を元に回答出来ますので、どんどん聞いてしまえば良いと思います(^^)

 

ただし、設計が終わって工事が始まってからだと、変更する場合は費用が大きく掛かりますので、ご理解していただきたいです(^^; 

 

 

 

 

以上です。

 

どうしても、構造というと地震に目が行きますが、雪や風の危険性もしっかり認識しておくと事前に手が打てますよ(^^)

 

計画中の方は、安心な家作りを考えていきましょう!!

 

 

ではでは。