二世帯住宅を建てる一級建築士の奮闘

二世帯住宅を建てるため、親・嫁・姉弟の間を取り持つ一級建築士の奮闘録です。

静岡県と沖縄県の地震地域係数。

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こんにちは(*・ω・)ノ

 

前回は地域毎に異なる地震地域係数について書いてみました。

 

www.kmkm-st.info

 

 

しかしながら、静岡と沖縄は他とは毛色が異なりますので、分けて書いていこうと思います!!

 

 

 

 

 

それでは、まずは静岡から(=゚ω゚)ノ

 

静岡県は、南海トラフ地震等の大地震に備えて早くから取り組んでおり、条例にて独自に「静岡県地震地域係数Zs」というものを定めています。

 

このZs、一般地域がZ=1.0に対して、Zs=1.2という割り増しになり、何も要求しなくとも耐震等級IIに近いレベルになります!!

 

これまた徹底ぶりもすごく、新築では原則全ての建物に適用することが義務付けられています!

 

前回記事の話とは逆になりますが、静岡の案件は設計がかなり苦しいです( ̄▽ ̄;)

 

普段の地域係数1.0の感覚とは結構違ってくるので、これだけやれば安心かなと思えますね。

 

もちろん、木造2階建ての壁量計算にも適用されるのですが、壁量計算にはさらに耐震性能のバラつきを考慮した1.1倍の割り増しが必要となります。

 

1.2 x 1.1 = 1.32倍。

 

一般地域の耐震等級Ⅱを超えとるやないかい!!

 

という感じで、危機意識の高い静岡県は独自に手を打っているというわけです。

 

例えば、静岡県で耐震等級Ⅲで壁量計算を行うと、建築基準法に対して、

 

1.5 x 1.2 x 1.1 = 1.98倍という数値になります。

 

某ハウスメーカーが唱える2倍耐震というのは、静岡県の耐震等級Ⅲの壁量計算相当だと言えますね(^^)

 

それはそのままコストにも反映されるのですが、正解は誰にもわかりません。。。

 

説明責任を果たすのは設計の務めですが、最終判断はお施主さんの仕事です。

 

慎重に見極めていきましょう(@_@)

 

 

 

 

 

次に、沖縄について(=゚ω゚)ノ

 

まず、日本の耐震基準は1981年の新耐震基準の誕生の前に、もう一つ大きな改変がありました。

 

それが、1950年の水平震度の0.1から0.2への引き上げです。

(そもそも建築基準法が制定されたのが1950年で、それまでは市街地建築物法と言う。)

 

簡単に言うと、1950年より前の建物は現行基準の半分の地震力で設計していたということです(・_・;

材料強度に対する安全率も現在と異なるため、耐震性能が半分と言うわけではありませんが(^^;

 

とにかく戦後間もなく、まだまだ法整備がバタバタの時代だったでしょう。

 

そして当の沖縄ですが、返還されたのは1972年。

 

1950年から1972年の間のラグが生じています。。。

 

この間、沖縄では水平震度0.1が続いていたため、急に沖縄だけ2倍の水平震度にするのは大きな混乱を招いてしまいます。

 

そのため、最も近い鹿児島の0.8からさらに1ランク下げた0.7を落としどころとしたのです。

 

あまり工学的な決め方ではありませんね。。。

 

この話が出るとついでに挙がるのが「鹿児島県の名瀬市、大島郡は地震地域係数は1.0だ!」という話です(・_・;

 

鹿児島のほとんどが0.8でも、沖縄のすぐ近くのところだけ1.0としてるじゃないか!!という説明不可能な状態です。

 

どこまで説明するかは別として、地震地域係数というものの存在を伝え、お施主さんの了解を得ることは設計者の義務かなと私は考えます(´-`)

 

 

 

 

 

以上になります!!

 

この10年は大地震が特に活発だったと思います。

 

そして、それはまだ継続しているのかもしれません。

 

これからも構造設計者として安全な生活を作る手助けが出来ればよいと思います。

 

 

ではでは。

 

参考:https://www.structure.jp/columns/column13.html

       :https://www.bakko-hakase.com/entry/185_chiiki-keisu-Z